都市部に住んでいると日々馴染みが薄くなっていく日本の文化や風習の1つとなってしまった「お彼岸」

◆2019年の春・秋の彼岸入りはいつなのか?

◆そもそも彼岸ってどんな意味があるのか?

◆墓参りの時にお供え物はどうするの?

今回は、そんな彼岸について再認識できるように、覚えておいて得する豆知識も含めて、お彼岸を詳しく解説していきます!

彼岸の時期や期間は?

このように彼岸には春分の日の春彼岸と秋分の日の秋彼岸があり、

それぞれを中日として、前後の3日を合わせた7日間

これが「お彼岸」と呼ばれる期間となります。

また、お彼岸の始まる日のこと を「彼岸入り・彼岸の入り」といい、お彼岸が終わる日のことを 「彼岸明け・彼岸の明け」といいます。

2019年のお彼岸は以下になります。

▼春彼岸

3月18日(月)・・彼岸入り

3月21日(木)・・彼岸の中日(春分の日)

3月24日(日)・・彼岸明け


▼秋彼岸

9月20日(金)・・彼岸入り

9月23日(月)・・彼岸中日(秋分の日)

9月26日(木)・・彼岸明け

私も20代の頃は、お盆と彼岸の時期がごっちゃになっていましたし、

春の彼岸を「彼岸」「春彼岸」と呼ぶのに対し、秋の彼岸を「のちの彼岸」「秋彼岸」

と呼び分けることすら知らなかったです。本当に無知って恐ろしいですね^^;

お彼岸とは?

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彼岸という言葉は、サンスクリット語の「パーラミターを漢字で表した「到彼岸」の略です。

元々は仏教の用語で、「煩悩に満ちた現世である此岸(しがん)を離れて修行を積むことで煩悩を脱して、悟りの境地に達した世界(彼の岸)に到達する」という意味です。

お彼岸にお墓参りをする風習は、日本だけの独特のものです。

お彼岸の中日である春分の日の意味は「自然を称え、生物を慈しむ」、秋分の日が「祖先を敬い、亡くなった人々を偲ぶ」という意味をもっています。

その昔、西は「西方浄土」といわれ、仏様がいる極楽浄土の世界として、西に向かって念仏すれば必ず往生されると信じられていました。

そのため、

太陽が真東から昇って真西に沈む春分

「彼岸」と「此岸(しがん)」がもっとも通じやすくなる秋分

※此岸(しがん)・・・人間が住む世界という意味

この日をお彼岸とするようになりました。

また、親類が亡くなってから、初めて迎えるお彼岸を「初彼岸(はつひがん)」といいます。

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彼岸のお供えものや、墓参りで必要なものは何?

このお彼岸の時期には、仏壇を掃除し、お団子、花などをお供えします。

また、

春にはぼたもち、秋にはおはぎ

をお供えするのが一般的。

ぼたもちとおはぎは同じものですが、ぼたもちは春の牡丹の季節に食べ、おはぎは秋の萩の季節に食べるということから由来しています。

その他には、季節の果物やお酒などお供え物は様々です。故人の好物を供えるのも良いですね。

また、お墓参りに持っていくものも忘れないように事前に確認しておきましょう!年に2回のことだけに^^;

・数珠

・お線香

・ろうそく

・マッチ (ライター)

・お花

・お供物 (お菓子や果物、故人の好きだったものなど)

お墓にはどんな物をお供えしてもかまいませんが、

お参りをした後には、お花以外のお供え物で、腐るものは基本的に持ち帰るようにしましょうね。

お彼岸の日に結婚式をしても良いの?

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ここまででお彼岸についての理解は大分深まってきたことと思います。

最後に、お彼岸中と縁起物に関しての豆知識を1つ。

人生の1大イベントである結婚式。その時期を検討していたら、たまたま彼岸の時期と重なっていた。

一見なさそうで、ずばりそうであった時には「うーん、どうしよう・・・」となってしまうことですよね(汗)

色々な事情で、どうしてもこのお彼岸の時期しかできないという方もいることでしょう。

結論から言えば、お彼岸の行事は葬儀などの弔事ではないため、

結婚式などのお祝い事をしてはいけないということは全くありませんのでご安心を。

ただ、高齢の方などや、大事な家族を亡くされた方にとっては、この時期にお祝いすることに対して戸惑いを感じられますよね^^;

また、相手やその親御さんなどもお彼岸中のお祝いに対してあまりいいイメージがないかもしれません。

結婚式場の値段も、彼岸だからといって、特に安くなるということはありませんので、お彼岸に結婚式を予定する場合は、相談して決めるようにしてくださいね。