手紙や書類を書いて封筒に入れ、切手を貼ってあとは出すだけ。

・・・あれ、切手はこの位置に貼ればいいんだっけ?

横向きの封筒や複数の切手を貼る時に、こう思ったことがあるのではないでしょうか。

ここではそんな封筒に貼る切手の位置についての疑問を解消していきます。

縦型の封筒に切手を貼る場合の位置

まず最もスタンダードな縦型封筒ですが、これはもう常識中の常識なので「左上に貼る」というのはご存知だと思います。

「では、貼る範囲はどのくらいですか?」

こう聞かれたら正確に答えられる方ってグッと減るのではないでしょうか。(トクする君も今回調べるまで知りませんでした 汗)

具体的には縦7cm×横3.5cmの範囲がマナーとされています。

実際にどのくらいの範囲か封筒に線を引いてみました。

拡大するとこれくらいです。

この範囲ですが、実は郵便局で消印を押す時に機械で押せる範囲ということ。

これを超えると、局員さんが手で押さなければいけなくなってしまいます。

自分の1枚くらいと思うかもしれませんが、東京都で1日に集まる郵便物が270万通くらいと言われています。

仮にその1%でも切手の貼る位置を守らない人がいるだけで、2万7,000通を手作業で消印を押さなければいけません。

郵便局員の人数が減っている中で負担をかけないように1人1人が心がけたいものですね。

横型の封筒に切手を貼る場合の位置

では次に、横型の封筒はどうでしょうか。

横向きの時は右上に貼るのが原則とされています。

これも機械で消印を押すことを考えればピンとくるのですが、横型の封筒の右上に切手を貼れば縦にした時に左側に来ます。

先程の封筒で見るとこういうことですね。

こうした理由で横型の封筒の場合には右上に切手を貼るように原則決められています。

当然ながら、切手を貼る範囲も縦型の時と同じですが、横の場合は右上から横7cm×縦3.5cmということになります。

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封筒に複数の切手を貼る場合の位置

では切手を1枚ではなく複数貼る場合はどうしたらいいでしょうか。

位置については原則先程説明した範囲内(縦型封筒:縦7cm×横3.5cm、横型封筒:横7cm×縦3.5cm)におさまるように貼るのが基本となります。

そうすると切手3枚でいっぱいいっぱいという感じになります。(縦だとちょっとはみ出ます)

切手の貼る枚数には規定はありませんが、10枚以上もズラッと貼ってあったら見栄え的にもよくありません。

相手に失礼のないことも考えて、出来るだけ3枚以内に収まるように切手の種類を考えたいものですね。

履歴書が入った封筒に切手を貼るときのマナー

切手の基本的な貼る位置はマスターできたところで、シーン別に切手を貼るときのマナーを考えてみたいと思います。

まずは履歴書が入った封筒に切手を貼る時。

切手の貼り方くらいで選考に落とされたりすることはありませんが、相手が最初に手にするあなたの印象です。

・貼る位置と範囲の基本がしっかりしている

・封筒に対してまっすぐ切手が貼られている

・規定の料金の切手を1枚貼っている

これだけでも封を開けて、あなたの履歴書に目を通したときの印象は変わります。

切手が曲がっていたり、家にある切手ですまそうと何枚もベタベタ貼っていたりしたら、だらしがない人なのかもと思ってしまいますよね。

宛名とともに切手を貼るときもこうしたマナーを守るようにしたいものですね。

結婚式の招待状が入った封筒に切手を貼るときのマナー

ではシーンは変わって結婚式の参加者宛に出す招待状の切手はどうでしょうか。

まず切手の種類については「慶事用切手」があるので、それを貼るのが基本です。

ただ、中には封筒に合わせたデザインの切手を貼りたいという方もいらっしゃるかもしれません。

それはマナー的に問題ありませんが、別れを連想させる2枚の切手を貼ることはNGとされています。

特に親族など高齢の方はこの辺りを気にする方は多いので、出す相手によって慶長切手と使い分けるか、複数貼る場合なら2枚ではなく3枚貼るなどの工夫をした方がよいでしょう。


今回は切手を貼る位置について詳しく解説しました。

縦なら右上、横なら左上ということはわかってはいても、範囲が決まっているのは知らない方も多いと思います。

私も今回を通じて、配達してくれる方、郵便物を送る相手の両方を考えて、基本に忠実に切手を貼るように心がけていきたいと思います!