恵方巻きって、昔は関西独特の風習だったのに、今ではすっかり全国の行事として定着してきましたね。
「恵方に向かって巻きずしを黙って食べる」
というのは知っているけど、
そもそも「恵方」って何?
どうやって毎年の方角って決まるの?
など意外と知らないことが多いですよね^^;
そこで今回は恵方巻きを中心として、節分のあれこれについてまとめてみました。
2019年の恵方巻きの方角と決め方
まず、気になる2019年の恵方は
東北東
です。
そもそも「恵方」という言葉は、歳徳神(としとくじん)と言う神様がいる方角の事。
毎年ランダムに様々な方角に変わっているように感じますが、この神様がいらっしゃる方角は決まっていて、
東北東・西南西・南南東・北北西
この4つしかありません。
恥ずかしながらトクする君は今回まで知りませんでした^^;
この恵方の順番を決めているのが、旧暦の年の勘定方法である「十干(じっかん)」と言うものなんですね。
「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」と、文字通り10個にわかれており、毎年順番に回っていきます。
この十干が
甲(きのえ)・己(つちのと):東北東
乙(きのと)・庚(かのえ):西南西
丙(ひのえ)・辛(かのと)・戊(つちのえ)・癸(みずのと):南南東
丁(ひのと)・壬(みずのえ):北北西
とそれぞれ方角を示しており、2019年の恵方が東北東と決まっているわけなんですね。
ちなみに、私たちになじみのある十二支も年の勘定方法の1つなんですね。
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恵方巻きの由来について
恵方の方角に関してはお分かり頂けたと思いますが、恵方巻きの食べ方はどうでしょうか?
恵方巻きの由来は諸説ありますが、江戸時代の後期、
大阪商人の海苔屋さんが巻き寿司の丸かぶりをすることでその年一年の幸運を願う
というキャンペーンをしたのが始まりという説が有力であるとは言われています。
なんか一気に現実的になってしまいましたね^^;
もっといいますと、「恵方巻き」という言葉を最初に使ったのは広島のセブンイレブンと言われています。
つまり、大阪には「恵方巻き」という言い方は、そもそもなかったんですね(汗)
巻物の具は七福神にちなんで7種類入れるのが普通とされていますが、最近ではたくさんの種類が入ったものも売られています。
そして、先ほど説明したようにその年の歳徳神(としとくじん)という神様がいる良い方角を向いて、無言で願い事をしながら巻き寿司1本を食べきる。
これによって、一年の幸運が約束されるとされたのです。
恵方巻きを食べる節分って?
節分の行事と言えば、全国的に有名なのは豆まき。
大阪ではこの日に恵方巻きを食べる週間があったと言われていますが、節分とは本来季節の変わり目には邪鬼が入り込んでくると信じられていたことから、
「立春」の前日である2月3日に、邪鬼を追い払うために豆をまいて厄除けをしたのがその始まりとされています。
節分のルーツは恵方巻きから遡ること1000年以上で、なんと平安時代からと言われています。
節分と恵方巻きは同時期の習慣と思っている方も多いようですが、実は全然歴史が違うんですね。
また、今ではすっかりお父さんが鬼の役割をして「鬼は外!福は内!」と豆をぶつけられていますが、
家長であるお父さんやその家にいる年男・年女たちが豆をまくことで邪気を追い払う
というのが正しい豆まきの在り方だそうです^^;
なぜかトクする君もしかり、お父さんが鬼扱いされるようになってしまいました。
ちなみに、なぜ豆をまくのかといえば、
●穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている
●魔の目に豆をぶつけることで魔滅(魔を滅する)
といったような諸説言い伝えがあるようです。
節分で食べるものと言えば恵方巻きのほかにイワシを食べる地域もあります(・o・)
なんでも鬼は臭いものや先のとがったものが苦手らしく、
焼いたイワシの頭をヒイラギの枝にさして家の外に飾る「柊鰯(ひいらぎいわし)」という風習が転じてイワシを食べるようになったのだそう。
他にも節分が旧暦の大晦日に当たるため、年越しそばを食べるところもあるんですよね。
そう考えると、ひとえに節分と言っても意外と奥が深い行事なのだと感じました。
きたる2019年の節分はこうした由来を、さも自慢気に話しながら、
豆をなんとかぶつけられないように、ひっそりと無言で恵方巻きにかぶりついて過ごしたいと思っているトクする君なのでした^^;