預金封鎖って言葉聞いたことありますでしょうか?
記憶に新しいのは、2013年3月16日にトルコの南に位置するヨーロッパのキプロス共和国で行われました。
実は過去日本でも実施されたことのある預金封鎖ですが、これは私たちの生活にどういった影響を及ぼすのか。
今回は預金封鎖について考えてみたいと思います。
過去日本でも行われた「預金封鎖」とは
それではまず、大半の方がよくわからない「預金封鎖」という意味について見ていきましょう。
金融機関について経営危機説が流れた場合、多くの預金者が預金を引き出そうとして取り付け騒ぎになる場合があるため、経営健全と評価されるまで一時的に金融資産の引き出しを制限することがある。
出典:ウィキベディアより
完全にこれではピンとこないですよね^^;
もっと具体的にあなたの生活に落としこんで説明してみましょう。
あなたはごくごく普通の主婦だとします。サラリーマンの夫と子供を持ち、献身的な家族を支える良きお母さん。
毎月、夫が稼いできた給料から、家賃や食費といった生活費を銀行のATMから引き出しますね。
もちろん、銀行には将来のための貯金もコツコツとしています。別口座にもあなたがパートで汗水たらして働いたお金も大事に貯金しています。
ちょうど今年は子供が大学受験だから、そろそろまとまったお金が必要だから通帳と印鑑を持って銀行行こうと思いました。
しかし、ある日突然、政府が預金封鎖を実施しました。
銀行に行ってみたらATMも窓口も長蛇の列!
何?何?何が起こったの!?
軽くパニックになったあなたは、血相を変えて銀行窓口の担当者に貯金総額500万円の全額引き出しを要求しました。
しかし、銀行員からの返答は、
「大変申し訳ございません、お客様。政府の発令した預金封鎖によって、引き出し額が制限されています。」
そう言われて、キャッシュトレイに乗せられて差し出された金額は・・・わずか5万円。
「はあ!?私の口座には500万円あるのよ!なんで5万円しか引き出せないの!?」
すかさず銀行員が、
「ですからお客様。政府の発令した預金封鎖によって1回の引き出し限度額は5万円となっております。次に引き出せるのは来月以降となっております。」
かなり極端な例でお話させて頂きましたが、なんとなくその非常事態さがわかりましたでしょうか?
国の財政が悪化した場合の特例措置として、銀行に対して意図的に税金をかけて政府収入にあてることで破綻から免れる政策が預金封鎖。
つまり、あなたが銀行に預けている預金額を使って財政を建て直そうという動きなんですね。
そんなのありえない!と思うかもしれませんが、現に日本でも終戦翌年の昭和21年2月16日に、この預金封鎖を実施した過去を持っているのです。
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預金封鎖が起こると私たちの生活にどんな影響を及ぼすのか?
では、預金封鎖が仮に今実施されたとしたら、あなたの生活にどんな影響をおよぼすでしょうか?
先ほどの主婦の話の顛末をたどれば、まず子供が大学受験を受けることすらできなくなりますね。
それ以前に、月をたった5万円で生活しなければなりません。もちろん家賃やローンも滞納を余儀なくされます。
光熱費も払えずに、いずれは電気・ガス・水道も停められてしまうでしょう。
わずかなお金を生きるための食費に使っていかなければならない状態。。。なんとも考えるだけで恐怖を感じる生活です。
万が一、預金封鎖が起こった時に備えて今からできる対策は?
最近では「アベノミクス」の影響で景況感が持ち直していると報道されたり、一方では国の赤字は過去最高!といった見出しに踊らされる不安定な日本経済。
いざという時に政府は国を建て直すのが最善の使命となるわけですから、私たち1人1人の生活すべてを保障することはどう考えてもできませんよね。
では、そんな預金封鎖の緊急事態に備えて、今のあなたができる対策って一体何でしょうか?
銀行にはお金を預けずに手元においておく
ここまで預金封鎖の流れをしっかりご覧頂いたあなたであれば、1つの結論にたどり着いているはずです。
銀行から引き出しが制限されるなら預けなければいい
極論からいえば、これが最も堅実的な方法ですが現実的ではありませんよね^^;
銀行預金以外の” 貯蓄 ”を行う
預金封鎖の対策としては、「お金の価値を様々な角度でとらえる」という柔軟な思考が大切です。
例えば、お金という価値を株式、不動産という保有資産に変えてみる。
あるいは、日本円ではなく外貨として貯金すれば日本が預金封鎖を行っても引き出し制限は関係ありませんよね。
最近では個人が少額で運用できる投資信託や証券口座を持つ敷居も低くなっているため、その気になれば対策はいくらでもできる。
でも、「 証券や投資 」という言葉を聞くだけで、耳をぱたっと閉じたくなるのはトクする君も同じです^^;
であれば、まずは試しに証券口座を1つ作ってみてどういうものかに興味を持つというのが対策のはじめの一歩かなと。
ということで、トクする君は土地持ちではないので、DMM FXの証券口座を開設してみました( ・ิϖ・ิ)
思い立ったら即はじめることが、いざという時に慌てない自分を作る最善策なのは間違いないですものね^^
あなたも備えあれば憂いなしと思ったら、どんな小さなことでもよいのでスタートしてくださいね!