社会人になったり、結婚して家庭を持つようになると今まで意識してやってこなかったことが、急にやるべきことに変わることって多いですよね。

暑中見舞いってその1つではないでしょうか?

私の周りでも年賀状は毎年書くけど暑中見舞いってほとんど出した記憶がないって方も少なくありません。

でも新社会人なると思わぬところで暑中見舞いを出す必要性に迫られることがあります。

そんな時に暑中見舞いはどう出したらいいのかわからない!と言っているのではビジネスマンとしてはいかがなものか、ですよね( ̄ー ̄)ニヤリ

そこで今回は、暑中見舞いの基本を抑えながら、ビジネスにおいてのマナーや文例を理解していただけたらと思います。

暑中見舞いを出す時期はいつ頃?残暑見舞いとの違いとは

暑中見舞いは1年で最も暑い時期に知人や友人、あるいは遠く離れた家族の健康を気遣うためにはじまった習慣です。もともとは手紙だけでなく家に訪れることも暑中見舞いだったんですね。

暑中見舞いを出す時期は、梅雨明けから立秋(8月7日または8日)の前日まで

出し始めが梅雨明けという曖昧な印象ですがが、大暑(7月22日または23日)をはじまりの目安としておぼえておくといいでしょう。

ちなみに暦の関係で大暑と立秋の日にちは年によって異なりますが、この記事を書いている2015年の大暑は7月23日(木)、立秋は8月8日(土)となっています。

また、残暑見舞いは立秋後から8月いっぱいまでとか9月の第一週頃までと明確な期日は示されてはいませんが、

暑中見舞い・残暑見舞い用のくじ付き郵便はがきである、かもめーるのくじ当選番号の発表日が毎年9月1日であることから8月末に相手に届くように出すケースが一般的となっています。

かもめーる特設サイト(当選番号の発表ページもこちらです)

暑中見舞いに書く文章のマナーとビジネス文例

暑中見舞いの出す時期がわかったところで、次は暑中見舞いに書く文章について見ていきましょう。

といっても特に決まりきった形式がないのが暑中見舞い。それが返って難しく感じてしまうようですね。マナーとして抑えておくべきポイントは以下の3つだけです。

「暑中お見舞い申し上げます」の決まり文句を入れる

「拝啓」や「敬具」といった書き出しと結びの言葉はいらない

最後に日付を入れる(〇〇年◯月または〇〇年 盛夏)

この3つを抑えた上で、暑中見舞いのもともとの意味である「相手の健康を気遣う」という意味の文章を添えれば立派な暑中見舞いの完成です。

とはいっても、会社の上司や取引先のお客様へ暑中見舞いを出す場合に失礼のない文章と考えると悩むものですよね。

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貴社におかれましては、いよいよご隆昌のことと存じます。
平素は、毎々のご用命を賜り厚くお礼申し上げます。
暑さ厳しい中、皆様にお変わりはございませんでしょうか。
まだまだ厳しい暑さが続きそうですので、
どうか、お身体にお気をつけください。
近く直接ご挨拶にもお伺いいたしますので、
その際は何卒宜しくお願い申し上げます。

連日のように厳しい暑さが続いておりますが、
ご家族ともどもお変りなくお過ごしになられていますでしょうか。
お蔭様で私も含めて何事も無く暮らしておりますので、ご安心ください。
例年に比べて暑さの厳しい日が続くようですので、
ご自愛のほど、お祈り申し上げます。

このように短い文章でも全く構いませんので、日頃からの取引先に対しては相手先全体の健康を気遣う文章を添えるようにしましょう。

また、部署異動などで離れてしまった上司には相手を気遣いつつ、自分も健康であることを伝える文章を一言添えるだけで、気持ちが伝わりますのでご参考くださいね。

喪中の時は暑中見舞いはどうするべき?

motyu

ここまでで暑中見舞いの基本的な書き方を抑えて頂けたと思います。

1点ですが暑中見舞いを出してよいのか迷うという質問で多いのが、喪中時の場合です。

年賀状では「新年を祝う」というものであるため喪中の方は年賀状を出しませんし、年賀状も送りませんよね。

でも、暑中見舞いをはじめ、残暑見舞いや寒中見舞いなど、いわゆる「季節の折にする」ものの場合は喪中であっても出して構いません。

また、喪中であることを知らない人には、わざわざ喪中であることを暑中見舞いで伝える必要はありませんが、

親しい仲の方、あるいは葬儀に参列して頂いた方には通常の文章に加えて

・ハガキの色調を派手にしない

・逝去した旨(日付など)と生前のお礼を一言添える

・葬儀に参列して頂いたお礼を一言添える

といった配慮をしておくといいですね。

ただし、暑中見舞いの時期が四十九日と重なる場合は気持ち的にも落ち着かない時期にも当たりますので、その年は出さないという選択肢の方がベターです。

編集後記

トクする君が営業をしていた頃、取引先の担当者はほぼ年齢が私よりも高い方でしたので、礼節の慣習は非常に大切にしていました。

今でこそ単なる社交辞令になりつつある暑中見舞いですが、だからこそビジネスの場では、さりげなくやってのける人ほど取引先からの評価が高いものですよ^^