秋のご馳走の一つ新米。
主婦の方なら経験があると思いますが、新米をいつもの水加減で炊くと心なしか水っぽいというか、柔らかいというか、ねちょねちょになりませんか?
せっかくの新米なのに上手に炊きたい!
毎年トクする君は失敗してはそう思っていました。
そこで、いったいどんな風に研いで、水加減はどんな感じが新米に適しているか今年こそは突き詰めよう!
そんな思いもあって、今回は新米の美味しい炊き方について詳しく調べました。
新米はいつものお米と比べて水加減はどうすればいい?
新米を炊くときは、普段よりも若干水を少な目に入れたほうが美味しく炊ける、
という事に関しては何となくご存じの方も多いのではないでしょうか。
これは新米は古米に比べて「水分を吸収しやすい」「水分を多く含んでいる」という特徴があるからなんです。
具体的に新米を出荷するときの水分量は大体15%程度です。
古米になると蒸発して2~3%下がるので12~14%程度と言われています。
このように、米が持っている水分量が違うことで、お米が水を吸う力も違っているので、新米と古米では微妙な水加減によって炊き上がりが変わってくるのです。
では、いつものお米よりも少ないと言っても、具体的にどのくらい水を少なくすればいいのでしょうか。
普通通りに炊飯器でお米を炊くときの水の目安は、お米1合(150g)に対して200cc程度の水が基本となります。
新米を炊く場合には、水を4~10CCだけ減らして186cc~190ccにするといいでしょう。
昔は「新米は1割程度水を減らすと丁度良い」と言われていたそうですが、
最近では、
- 精米の技術が上がり、水分量が調整されてお米が市場に出回るようになった
- 炊飯器の性能が格段にアップした
こうしたことから、昔のように水を1割も減らしてしまうと、逆に芯が残ってしまう炊きあがりになってしまいます。
そのため、
いつもあなたが普段お米を炊く時の水の量から2~5%程度減らす
のが自分の好みの硬さに合わせた最適な仕上がりになるんですね。
基本を押さえよう!米の研ぎ方講座
さて、水加減がわかった所で、もう一つ大事なことは米の研ぎ方です。
モタモタしていると米ぬかが溶け出した水が米の中に染み込んで、せっかくの新米の香りを損なう原因となります。
また、強く研ぎすぎるとお米に傷がついて、炊きあがりに米が割れてしまったりもします。
せっかくの新米を美味しく食べるためにも、米の研ぎ方の基本をここでしっかりと押さえていきましょう!
1、お米を水にくぐらせる
ザルに入れたお米をボウルに張った水にサッとくぐらせます。
お米に水を入れて、サッと手でかきまぜたくらいにして、すぐに水を捨てます。
最初はお米に水を吸いこませる作業なので、本格的に洗ったりしなくて大丈夫です。
水に米ぬかが溶け込んでお米を臭くしてしまうので、手早く水を捨てます。
2、お米を洗う
ボウルに新しい水を張り、ザルからお米を移して手で10回程かきまぜるようにして洗います。
洗った後の水を捨て、またかき混ぜるようにして洗います。
これを3セット繰り返していきます。
研ぎ終わったときに、研ぎ汁が半透明の状態でOKです。
「お米を研ぐ」というぐらいなので、ザッザッと力を入れて何度も洗うイメージがありますが、現在は精米技術が発達しているので、そこまで力を入れずに、ササーっと混ぜ洗いするくらいで大丈夫です。力を入れて何度も洗うと、お米が割れてしまいますので注意しましょう!
3、浸漬(しんせき)する
浸漬とは、お米をお水に浸けて水を吸わせる作業のことです。
長く吸わせるほど粘り気が出ますが、120分以上吸わせてもそれ以上水を吸うということはないと言われています。
トクする君がやってみた感覚だと、1時間を過ぎてからは、ほぼ変化は感じませんでしたので、30分~60分の間を目安にしておけば大丈夫です。
気温によって水の染み込むスピードが若干違うので、寒い季節は長めに、温かい季節は短めに浸漬をするのもコツですよ^^
浸漬が終了したら、炊飯器のスイッチを入れましょう!
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炊飯器以外で米の炊き方とコツ
さて、ここまでで新米の水加減、研ぎ方はバッチリマスターして頂けたと思いますが、
炊飯器ではなくお焦げを楽しみたい方や1人暮らしで炊飯器がない方は土鍋で炊いたりしますよね。
また秋のレジャーの時に飯盒で炊く機会もあるでしょう。
しかし、炊飯器は火加減を自動で調節してくれますが、土鍋や飯盒は火加減を自分で調整しなければならず、その分、水加減も考えなければいけません。
それぞれ失敗しないコツをまとめましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
土鍋で新米を炊くときの水加減
土鍋で新米を炊く場合は、お米の分量+1割の水を基本として考えましょう。
2合(360g)の新米に対しては400ccの水、3合(540g)なら590ccの水といった具合ですね。
浸漬時間は、変わらず30~60分程度を目安にすればOKです。
飯盒で新米を炊くときの水加減
飯盒で新米を炊く場合には、お米の分量+2割の水と、直火で炊くため、水を多めにする必要があります。
具体的には2合(360g)なら430cc、3合(540g)なら650ccの水ですね。
浸漬の時間は、こちらも変わらず30分~60分を目安で構いません。
中火~強火で20~30分炊いていき、吹きこぼれてきた頃合いが火から降ろす合図です。
火から降ろした飯盒はひっくり返して10分ほど蒸らして完成です。
農家の方々が丹精込めて作った新米ですし、出来るだけ美味しく食べたいですね。
トクする家でも、昨年は土鍋で新米を炊きましたが、ちょっと水加減に失敗したので、今年は再チャレンジしたいと思ってます^^
(最近では、お焦げを上手に作れる炊飯器もあるようですが・・・値段が高いから手が届きませんし 汗)
あなたもこの記事を参考に美味しく炊き上げるポイントを押さえて新米を堪能してくださいね!!