9月にもなると、お月見の季節だなあとそろそろ感じはじめますよね。

いつもは気に留めないけれど、十五夜とあればなんとなくお月様のお顔をじっくり見てみたくなるものですね。

あれ・・・でも、月見である十五夜ってそういえば2019年はいつだったっけ?

トクする君の家では、昔はお月見に団子を食べるのって当たり前のことでしたが、そういえば9月か10月くらいだったなーとしか印象に残っていません。

そもそも毎年、十五夜って同じ日なのでしょうか?

さらには、月見の由来を紐解いていくと、実は十日夜や十三夜もあることを、あなたはご存知でしたでしょうか?

今回は、意外と知らないお月見について詳しく解説していきますので、ぜひ魅力を再発見していきましょう。

2019年のお月見(十五夜)はいつ?

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まずは、今年2019年のお月見ですが、

十五夜は9月13日

です。

ちなみに毎年、十五夜の時期は異なるんですが、2025年までの十五夜の日にちはこのようになっています。

【2022年までの十五夜】

・2020年 10月1日

・2021年 9月21日

・2022年 9月10日

・2023年 9月29日

・2024年 9月17日

・2025年 10月6日

ニュースのお天気コーナーを見ていると、

「今年の十五夜は〇月〇日です」なんて言っているのを耳にすると思いますが、

毎年これだけ十五夜の日が違っていれば、そりゃあ覚えられないですよね^^;

そもそも十五夜という名前は、月が欠けるのが進んで夜空に全くお月様が見えなくなった日を基点として、

15日目に満月になってお月様の全体が欠けることなく見えるようになった日

を十五夜と呼ぶことになったことに由来しています。

その昔十五夜は旧暦の8月15日に行われていたものでしたが、時は流れて現代では、

9月7日から10月8日までの間で満月になる日

を十五夜というようになりました。

十五夜は別名「中秋の名月」、「芋名月」などとも呼ばれています。

いまではなんとなく、お月見といえばススキと果物、お団子をお供えしてお月様にお祈りする日というように捉えられていますが、そもそもお月見はどうやって始まったでしょうか。

次の章でお月見の由来を詳しく見ていきましょう。

十五夜と十日夜・十三夜ってどんな違いがある?

日本のお月見の起源は平安時代に遡ります。

はっきりとした由来は分かっていないのですが、昔の中国で里芋の収穫を祝うお祭りが行われていて、

その後宮廷行事として月見が定着し、日本に渡来して広まったという説が有力です。

昔はお天気レーダーも天気予報もなかった時代。

月の満ち欠けが作物の収穫がどのくらいかを予測するバロメーターになっていて、縁起の良いものだとされるようになっていました。

また、月日が経っても変わらないお月様の様子から、ご先祖様とのつながりを感謝するという意味合いでも親しまれるようになります。

ざっくり言ってしまえばお月見は、

  • 自分が今日まで生きてこられたこと
  • 秋にたくさんの野菜や果物が採れること

を感謝する一日なのです。

しかし、毎月満月はやってくるのになぜ9~10月の時期にお月見があるのか疑問ですよね。

それにはこの時期は空が澄んでいて、晴れ渡って美しく月が見られるという理由があるようです。

この月を眺めるベストタイミングともいえる秋には月に関するイベントが目白押しです。

十三夜とは?

まず、十五夜と並んで月がきれいな日に十三夜(じゅさんや)があります。

十三夜は旧暦9月13日に行われていました。

十三夜は「栗名月」、「豆名月」「後の名月」とも呼ばれています。

さっきから芋だの栗だの豆だの美味しそうな名前ばかりですが、またそれに合わせてするお供え物も名前のように変化していました。

満月と比べると十三夜は月が2割ほど欠けている状態なのですが、その姿がまた別の美しさを醸し出しているということで親しまれていました。

十日夜とは?

また、十五夜と十三夜と並んで十日夜(とおかんや)というものもあります。

十日夜は旧暦10月10日に東日本を中心に行われたもので、稲刈りが終わった頃に田んぼの神様に感謝しつつ、

お餅をお供えして食べるという風習があり、この十日夜を現代でも続けている地域もあるようですね。

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お月見の名所!ベストスポットどこ?

さて、そんな月見の時期と由来も一通り押さえた所で、

一年でも最も綺麗に月を見ることが出来るこのタイミングですから、ベストスポットで見たいものですよね^^

そこで、全国にあるお月見の名所スポットとして、以下に3つ紹介させて頂きます。

東京タワーからの月見は実は結構おすすめ!

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ベタながら、都内でお月見を満喫できるスポットです。

毎年お月見に合わせて東京タワーがライトアップされ、多くの見物客がカメラを構えてベストショットを狙います。

東京タワーは普段は昼間のみ階段を開放しているのですが、お月見の日に限って大展望台まで続く階段600段を夜間にも開放する「お月見ウォーク」も人気です。

自分の足でお月様に近付いて最高のワンショットを撮影してみてはいかがですか?

岐阜県梅津市にある その名も「月見の森」

名前からもうかがい知れる通りお月見の名所です。

山の上から見下ろす夜景もさることながら、夜景の上にぽっかり浮かぶとお月様は圧巻です。

岐阜城が醸す歴史の流れと、名古屋タワーが放つ近代科学の発展が溶け合って不思議な雰囲気を漂わせます。

258段の階段を上って山頂に向かうのは一苦労ですが、そこから見える景色は一見の価値ありです。

古都と調和した京都の「渡月橋」

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嵐山といったら渡月橋とも言われるほどの月見の名所である渡月橋。

その昔、平安時代に亀山上皇がこの橋から「まるで月が橋渡っているようだ」というような歌に詠んだことでその名前がつけられました。

平安時代の人々もこの橋の上から月に思いを馳せたのでしょうか。

一生に一度は拝んでおきたいですね。


夏目漱石は教師時代、「I love you.」を「愛している」と訳すのは気恥ずかしいので、

「月が綺麗ですね」とでもして訳しておけと言ったとか言わないとかと伝えられています。

月はいつの時代も絶対的な美しさを誇っていて、感謝とか愛とかを表現するものとして人々をうっとりさせる存在だったと思うとなんだかロマンチックですね。

十五夜や十三夜、十日夜をチェックしてお月見を楽しみましょう!