毎年のことですが、台風や大雨での川のはん濫で起こる洪水や浸水に対する防災準備は整っていますか?
近年いまだかつてないほどのゲリラ豪雨などが多く被害も多くなっています。
他人事とは思っていないで、自分の町の水害時の浸水情報を日ごろから知っておくことが大切です。
洪水の情報をいち早く手に入れられるおすすめの情報源をあなたはご存知でしょうか?
それは川の防災情報です
もはや川の防災情報をスマホや携帯にブックマークするのは当たり前。
それ以外に万が一の川の氾濫に備えて対策グッズを早めに準備しておきましょう!
川の防災情報とは?
川の防災情報とは、国土交通省管轄のWebサイトになります。
これはスマホや携帯でも閲覧が可能で
●リアルタイムの雨雲の状況
●全国各地の川の水位
●ダムの貯水情報
●洪水の恐れのある河川の洪水予想
を見ることが出来ます。
この情報があることで、災害の前には災害対応チェックリストとして利用が出来るのはもちろん、災害後は災害対応の検証にも活用することが出来ます。
河川の氾濫に備えて防災グッズを準備しよう!
川の防災情報を利用して、これから起こりうる河川の氾濫に備えてどんな防災グッズを準備しておけばよいか。
ここでは、最低限常備しておきたいおすすめの3つの防災グッズをご紹介します。
土のう
個人の家で水防扉などを設置するのは難しいですので、個人で用意できる水害対策としては土のうがおすすめです。
最近の土がいらないタイプの土のうなど非常に使いやすくなっています。
水が侵入するであろう場所に、あらかじめ土のうを積んでおくだけで水害対策になります。
玄関や勝手口などの人が出入りする場所や、換気口などの水が入る可能性がある場所を土のうで塞いでおきましょう。
大規模な水害では厳しいですが、小規模な10cm程度の浸水の水害でしたら、土のうで十分に防ぐことができます。
レスキューハンマー
車に乗っているときに浸水して水位が上昇しドアや窓が開かなくなったときに必要なのがこの脱出用ハンマーです。
このハンマーを運転席の下などすぐに取り出せる場所に常備しておき、ドアが開かない時に運転席の横の窓の中央付近をハンマーで叩きわって脱出します。
ハンマーの先がとがっているため、女性の方でも簡単に窓を割ることができますよ。
LED防水ラバーライト
防水機能プラス水に落としても浮き上がる構造になっていて、握りやすく滑りにくいラバーボディーです。
使う時はストラップを手首に回して落下を防止し、使用しない時はカラビナをズボンのベルトなどに引っ掛けることができて大変便利な商品です。
首都圏にある氾濫が予想される大きな河川は?
河川と言っても全国各地に多数あり、大きさ長さも大なり小なりありますが、台風や大雨で特に氾濫に注意する河川はどんなところがあるでしょうか。
まずは、河川の氾濫によって交通網がマヒしてしまう首都圏の河川から見て行きましょう。
▼利根川
信濃川の次に日本で2番目に長い川で流域面積は16,840平方キロメートルと日本一を誇ります。
新潟県と群馬県の県境にある大水上山に水源があり、関東平野を北西から南東へ続き、千葉県銚子市で太平洋へと注がれます。
▼荒川
埼玉県と東京都を流れ東京湾に注ぐ河川です。
流路延長は173 km、流域面積は2,940平方キロメートルで、川幅は一番広いところで2,537 mになり、日本最大です。
▼鶴見川
東京都と神奈川県を流れ、東京都町田市上小山田町の泉を源流とし、神奈川県横浜市鶴見区の河口から東京湾に注ぐ河川です。
一級河川にも指定されています。流路延長は42.5km、流域面積235平方キロメートルです。
▼隅田川
東京都北区の新岩淵水門で荒川から分岐し、新河岸川、石神井川、神田川、日本橋川などの河川を交えて、東京湾に注ぐ流路延長23.5kmの一級河川です。
▼神田川
東京都三鷹市井の頭恩賜公園内にある井の頭池を源流とし、東へ流れ、台東区、中央区と墨田区の境界にある両国橋脇で隅田川に合流します。
流路延長24.6km、流域面積105平方キロメートルと、東京都内の中小河川の中では最大規模の河川です。
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全国各地にある氾濫が予想される大きな河川は?
では、首都圏以外の全国各地で氾濫の危険性がある河川はどうでしょうか?
▼淀川
琵琶湖から流れ出る唯一の河川です。
瀬田川、宇治川、淀川と名前を変えて大阪湾に注ぎます。流路延長は75.1km、流域面積8,240平方キロメートルになります。
▼狩野川
静岡県の伊豆半島を流れる狩野川水系の本流で、一級河川にも指定されています。
流路延長は46km、流域面積は852平方キロメートルで静岡県の面積の11%をも占める広さです。
▼土器川
香川県仲多度郡まんのう町および丸亀市を流れる香川県唯一の一級河川です。
流路延長は33km、流域面積は140平方キロメートルで急勾配の河川で洪水の危険性があります。
▼大和川
奈良県桜井市の北東部、貝ヶ平山近辺を源流として、大阪市と堺市の間を通り大阪湾に注いでいる一級河川です。
流路延長は68km、流域面積は1,070平方キロメートルです。
▼由良川
京都府、滋賀県、福井県の府県境にあたる丹波高地の三国岳の西に所在する杉尾峠を源流とし、舞鶴市と宮津市の間を通り、若狭湾に注ぎます。
流路延長は146km、流域面積は1,882平方キロメートルです。
このような代表的な河川周辺に長くお住まいの方は、正に氾濫に直面したこともあるので日頃からの対策も慣れていることと思います。
しかし、こうした代表的な河川以外にも、中規模河川で氾濫の可能性のある所は全国各地に多数あります。
全国各地にあるこうした大河川の動向にアンテナを張っておくことが、結果として早めの対策を取れることにつながります。
なので今夏から、ぜひ台風情報だけでなく川の防災情報も合わせてチェックしていく習慣をつけていくようにしましょう!