正月の期間って本来は旧暦の1月一杯をさすものでしたが、

現在は1月1日から3日までの三が日、もしくは松の内と言われる15日(一部地域では7日)までとするのが一般的になりました。

では、旧正月は?

ちなみに、この記事を書いた2015年の旧正月は2月19日でした。

日本では旧正月のイベントが盛大に行われる機会は少ないですが、中国、台湾、勧告、ベトナム、モンゴルといった東南アジア諸国では、

正月よりも、旧正月の方が盛大に祝い事をするので旧正月の時期になると日本にある中華街では旧正月のイベントが行われ、ニュースでも取り上げられますよね。

とはいっても、毎年、旧正月の時期って変わるのでよくわからないもの。

もっといえば、そもそも旧正月って???というのは決してあなただけじゃありません。

今回は、そんな旧正月について詳しく解説するとともに、知って得する情報をお届けしていきましょう。

旧正月って何?どこから来た言葉なの?

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もともと旧正月は中国から来ています。こんな昔話が中国にはありますので、ご紹介します。

『毎年大晦日の夜になると、「年」という悪い鬼がやってきた。

だから村人は山に逃げなければならなかったのだが、ある年、あるおじいさんがやってきて、村を守るために家の門に赤い貼紙をし部屋を提灯でてらした。

そして鬼が家の中に入ってこようとすると竹を燃やし「バチバチ」音を立てて鬼を追い払ったといわれている。 悪い鬼(年)にとって苦手なものは赤い紙と爆音だった。それ以来街にはもう鬼は来なくなった。』

中国をはじめとした中華圏では旧正月を「春節」といいますが、その由来となっていう昔話。

「だから、爆竹をやるんだ!」と思った方も多いはず( ̄ー ̄)ニヤリ

旧正月の期間っていつのことをいうの?

さて、もともとは中国から来た言葉である旧正月ですが、わかりにくいのが「いつ」なのかということ。

その理由は、旧正月の期間が中国暦と言われる旧暦(太陰歴)の期間で数えられるからなんですね。

日本も大正時代の終わり頃までは、旧暦で正月を祝っていましたが、明治6年1月からは今の暦と同じで新暦(太陽暦)の正月をカウントするようになりました。

この新暦(太陽暦)と旧暦(太陰暦)は、一年の日数が違います

・太陽暦は一年365日(4年に1度うるう年)

・太陰暦は一年354日(3年に1度うるう年)

太陽暦とは、地球が太陽を周回する日数を換算して出来た暦で、太陰暦は、月の満ち欠けを基準にされる暦です。

また、太陰暦の方が歴史が古く、太陰暦によって種まきや季節の移り変わりが決められていました。

基本的に11日も違う上、うるう年も考えると、まさにチンプンカンプンになってしまいますよね^^;

ということで、数え始めるとキリがないので、2025年までの旧正月を一覧にまとめてみました

【2015年~2025年までの旧正月】

●2015年2月19日
●2016年2月8日
●2017年1月28日
●2018年2月16日
●2019年2月5日
●2020年1月25日
●2021年2月12日
●2022年2月1日
●2023年1月22日
●2024年2月10日
●2025年1月29日

このように旧正月が今の暦上でバラバラなのは、旧暦の数え方が基準となっているからということがお分かり頂けると思います。

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日本と海外の旧正月の違い

中国をはじめとした中華圏では旧正月のことを、春節という大事な節目の日としています。

そのため、春節には新暦の正月よりも大変にぎやかなお祭りが行われます。

特に

中国では旧暦大晦日から7日間の休み

台湾は旧暦元日より5日間の休み

ベトナムは旧暦大晦日から旧暦1月3日までの休み

韓国では旧暦大晦日から1月2日までの休み

といったように、春節の期間には日本の正月同様に長期的に国の休みがもうけられています。

また、中国では日本と同じように大半の人が故郷に戻って家族と一緒に過ごします。

これって冷静に考えると、中国の数億人の人が一斉に移動するということです。

そのため、この時期は飛行機や電車やバスといった交通機関が大変なことになりますので、この時期にアジア圏に渡航をする際は気を付けないといけないですね(^^;

さらに春節の時期は、昼夜問わず一日中”爆竹”が鳴り響きます。1セットの爆竹が約2000発ということで、すごいですよね~!

このように旧正月の時期に、アジアへの海外旅行へ行く際は、必ずその国の正月休みをチェックしましょう!

近場の韓国でも、春節の期間はお店がたくさんお休みになりますので、せっかく行くのに何にもお店がやっていなかったら悲しいですからね。

日本で楽しめる旧正月のお祭りがあるんです!

旧正月である春節は、日本でも体験することができます!そう、中華街がありますからね。

中でも横浜中華街の規模は日本最大で、1986年から2月中旬から3月初めの約15日間に渡って春節を開催しています。

春節当日には獅子舞が、各店舗の商売繁盛や五穀豊穣を願って練り踊ります。

また、その他にも舞躍、中国雑技などの中国伝統芸能が行われ、春節の華やかな雰囲気を楽しむことが出来ます。

ぜひ一度足を運んでみていただければ、旧正月の楽しみ方が毎年の定番になることまちがいなしです^^