稲沢の国府宮で、毎年選ばれる「神男」に厄払いを求めて、約1万人の男性たちが激しくぶつかり合う事で有名な「はだかまつり」。

毎年旧正月の13日に開催されるお祭りなのですが、このお祭りの見所は当日だけではないんですね!

そこで今回は、2025年に開催予定のはだかまつりの日程や時間を明らかにしていきながら、はだかまつりの魅力を徹底解説していきます!

今年、はだかまつりに行こうとしているのであれば、予備知識として是非参考にしてくださいね!

稲沢の国府宮で開催されるはだかまつり2025年の日程・時間について

では、平成31年のはだかまつりの日程と時間についてご紹介していきます。

はだかまつりが開催されるのは、毎年旧暦正月の13日に開催されます。

2025年はいつに当たるかと言うと、3月3日になります!

しかし、はだかまつりは当日だけでなく、前後の11日間に渡って行事が決められている、実はとても大掛かりな祭り事なのです。

今回は、そんなはだかまつりで行われる全ての日程を、解説を加えながら説明していきましょう。

はだかまつり2025年全スケジュール

●儺追神事(はだか祭)標柱建式旧正月2日

「儺追神事」と「平成〇年〇月〇日」と書いた標柱(しめばしら)と呼ばれる柱を、第二鳥居前と楼門前の二ヵ所に建てます。

この場所に、この日時で儺追神事をしますよ。と、いうお知らせのようなものです。

●儺負人(神男)選定式旧正月2日

神男を決める儀式です。

志願する男性を集めて、おみくじで神男を決めます。

●大鏡餅餅米洗旧正月6日
●大鏡餅餅搗(おおかがみもちもちつき)

お供え物の大鏡餅に使用する50表の餅をお払いし、飾り付けの日まで大切に保管します。

この日は昼頃になると、その年の「神男」が登場するのですが、どこから登場するのかは参加者にもわかりません。

●儺負人(神男)参籠(なおいにん(しんおとこ)さんろう)

おみくじで決められた神男が午後五時に親族に送られ、儺追殿に入ってから三日三晩かけて体を清めます。

●土餅搗神事並秘符認(つちもちつきしんじならびにひふしたため)

夜儺追神事で神男に背負わせ追放する神聖な土餅を宮司が搗きます。

●大鏡餅飾付旧正月11日

大型のトラックに大鏡餅を積み込み、大鏡餅の飾り付けをします。

●大鏡餅奉納(おおかがみもちほうのう)

お祓いをして奉納のパレードを行います。

●庁舎神事(ちょうやしんじ)

「一宮真清田神社・二宮大縣神社・三宮熱田神宮・総社尾張大國霊神社」の四柱の神様を招き、天下泰平・悪疫退散・五穀豊穣を祈る儺追神事の前夜祭にあたる神事を行います。

●儺追神事(はだかまつり)

いよいよこの日がはだかまつり当日です!

●夜儺追神事(よなおいしんじ)

昼間のお祭りが終わり、早朝の3時に神男の背中に土持を背負わせます。

●大鏡餅餅切始(おおかがみもちもちきりはじめ)

お祓いを終えると、大鏡餅を切り分けてから一般の人に配ります。この餅には夏病みをしないという信仰があり、毎年たくさんの方がお持ちを買うための行列を作ります。

●的射神事(まといしんじ)

「おまとう」とも言われる、儺追関連の終幕を飾る神事を行います。

「尾張大國霊大神・大御霊大神・宗形大神」の三柱の神様を招き、悪疫退散・産業繁栄をお祈りし、その後「山・谷・星」の的に矢を射って、魔を祓う特殊な神事です。

●なおい茶会

薬用とされてきたお茶を通じて、「はだかまつり」の厄災除けの信仰を生かし、「儺追」の一行事として催しているお茶会です。

開催時間は、10:00より15:00まで、茶券は当日券2,500円となります。

(日程参考:尾張大國霊神社 国府宮HPより)

以上がはだかまつりの全行事となります。

トクする君も今までははだかまつりと言えば当日だけのイメージしかありませんでしたが、

神男が決まってからの流れや祭りの後など、関連する行事が数多くあることにビックリしました。

はだかまつりとは:由来や歴史について

さて、スケジュールがわかったところで、はだかまつりと言えば、このように、やはり毎年激しいもみ合いが起こるイメージが強いですよね^^

ではこの、はだかまつりには一体どんな歴史があって、どうして激しいもみ合いをするようになったのかについての由来などを解説していきましょう。

はだかまつりの正式な名前は「儺追神事(なおいしんじ)」と言い、毎年旧正月の13日に行われている厄払いのお祭りです。

今から1250年前に、奈良時代の神護景雲元年(じんごけいうん)と呼ばれる日本の元号(767年)のときに、称徳天皇の命令により全国の国分寺で厄払いが行われました。

そのとき、尾張国司が神様を集めて祀った神社である、尾張大國霊神社にも厄払いをしたことが始まりとされています。

今のような「はだかまつり」となったのは江戸時代末期の頃で、裸の男性たちのもみ合いになるこの形は、江戸時代末期の「儺負捕り」から受け継がれたものなのです。

神男と呼ばれるその年の代表になる男性は、おまつりの4日前までには決められて、お祭り当日まで身を清めるために体毛をそり落として、食事がご飯とたくあんのみで儺追殿に三日間も篭ります。

こうやって、体を清められた神男は、直接触ると厄が落ちると言われていて、はだかまつりに参加している男性たちは、この神男に向かって一斉にもみ合いを始めるというわけなんですね。

ちなみに、はだかまつりに参加できない老若男女は儺追布と呼ばれるものに住所・氏名・生年月日を書いて、参加するはだかの男性たちに厄落としの代役をお願いする事もできます。

スポンサーリンク




はだかまつり2025年のアクセス方法や交通規制について

こんな長き歴史を持つはだかまつりですが、やはりメインとなる儺追神事の当日は毎年大変な混雑となります。

そのため、大規模な交通規制もされますので、車で見に行く際は注意が必要です。

【交通アクセス】

●車で行く場合

国道22号「中之郷南」交差点

JR東海道本線をこえる

南大通り「駅前4」交差点を右折

JR稲沢駅前通過)

神社へ

●電車で行く場合

名鉄本線「国府宮駅」下車:徒歩3分

JR東海道本線「稲沢駅」下車:徒歩15分

はだかまつり当日は、車を停める駐車スペースが少く、会場は駐車禁止になっています。

そのため、国府宮よりも手前の駅周辺に車を駐車してから、電車で会場まで行くことをおすすめします。

また、当日の10:00~18:00は交通規制がかかっていますので、注意が必要です。

交通規制情報:http://www.konomiya.or.jp/main/archives/880


古い歴史のある「はだかまつり」はテレビで良く目にしますが、とても活気に溢れているお祭りですよね。

ものすごい数の男性たちがぶつかり合う光景を見ると、あの中に飛び込んでいく男性の勇ましさに圧倒されてしまいます。

時には、はげしくもみ合いすぎてしまい、男性たちのふんどしが脱げてしまうこともあるそうです^^;

そんな激しいもみ合いやぶつかり合いを、実際に目で見ることができたらどんな感情が沸き起こるのでしょうか?

はだかまつり当日ですが、まだまだ寒い冬の時期に行われるお祭りなので、防寒対策をしっかりとしてお出かけくださいね!